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2009-12-28 (月) [長年日記]

[映画] 母なる証明

ポン・ジュノ監督。吉祥寺バウスシアターにて。

ウォンビン目当てのおばちゃんがたくさんいた。 でも、おばちゃん、これ全然スター映画じゃないよ!!

凄惨な殺人事件の容疑者として一人の青年が逮捕される。彼の母親は物静かな息子の無実を信じるが、それを証明することができない。警察も弁護士も頼ることができなくなった母親は、自ら真犯人探しに乗り出す。

基本は母親による謎解き。しかし拙い謎解き。いわゆる実家の母親のウザい感じ。 彼女のモチベーションは単なる母子レベルのものじゃない。 一度は諦めてしまった人生を、それでも生きることなんだ。

肝心の息子は知的障害。それをウォンビンが演じる。 ウォンビンいいよ、ウォンビン。 いまだに母親と一緒に寝るというような役。 だから他者と分かり合えない。母親であってもそうだ。 携帯パカパカのウォンビン(宇多丸師匠の発言より)は必見。

作品としては、謎解きとか母子関係とか、表層的なものは割とどーでもいい。 そういうキレイごとじゃない。いわゆる人間賛歌。他者のいない個人賛歌。エゴの肯定。 ラストはすごすぎて何とも形容しがたい。これは観るべし。

[映画] トゥモロー・ワールド プレミアム・エディション [DVD](P.D.ジェイムズ)

アルフォンソ・キュアロン監督。映画秘宝ゼロ年代映画のベスト3。

西暦2027年、人類に子どもが誕生しなくなり、世界は荒れ果てていた。英国のエネルギー省官僚のセオはある武装集団に拉致されるが、リーダーは元 妻のジュリアン。彼女は1万ポンドと引き換えに検問を通過できる通行証がほしいと言う。彼女の目的は、ひとりの移民の少女を新しい社会を作る活動をしてい る「ヒューマン・プロジェクト」に届けること。しかし、そのグループには実態がなく、なおかつ、その少女は重大な秘密を抱えていた。

とにかく長回し!! カット割りに慣れた目で見ると、本当にビックリする。明らかなCGではなく「これどーやって撮ってるの!?」みたいなCGの使い方をしてる。すごすぎる。

作品としては、個人の生を超えて画面上のすべての人が固唾を飲むシーンがラスト付近にあるんだけど、これがなんとも胸を打たれる。そこまでのリアル路線とは打って変わって、そこだけいかにも物語的な演出なんだけど、これがちっとも大袈裟じゃない。

めちゃくちゃおすすめ!