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2008-03-02 (日) [長年日記]

[] 自分探しが止まらない (ソフトバンク新書)(速水 健朗)

公開録音だからって特別なことやると思ったら大間違いだスペシャル - mhattaのPodCastに参加したら、やたらと自分探しや自己啓発が話題になってて、その後の飲み会でも引き続きネタになっていた。で、その発端となっているらしい本書を帰り道に買って読んでみた。

自分なりの内容まとめ

「自分探し」は団塊世代と団塊ジュニアに見られる現象で、 前者はアメリカ式の大量消費社会、後者はバブル世代に見られる 「消費による自己実現」への抵抗である。

また一方で、教育における「個性の重視」や就職活動における「自己分析」などのように、社会がその「自分探し」を強要している面もある。

結果として、 中田や須藤のように成功してなお自分探しを始めてしまうという現象や、 成功できなかった("ジャッキー・ロビンソン"になれなかった)その他大勢の若者たちが、 自分探しをしていたつもりがみんなと「同じものを見つけ出してしまう」状態に陥ったり、やむなく自分探しを止めて、格差社会の最下層「雇用柔軟型」で労働せざるを得なくなったり、自己啓発系の飲食店で働くようになったりすることにつながっている。

絶望した。そんな世の中に絶望した。

そうした現象を増長するように、世の中には形を変えた自己啓発本が蔓延している。なかには、自分探しを終えた人が自分探しの本を書いて(以下ループ)なんていう現象もあったりする。

自己啓発のルーツはキリスト教が母体となった「ニューソート」である。

感想

基本的に自分は「自分探し(笑)」な立場で、やりたいこととか夢とかんなもんねーよwwwとは思ってはいるんだけど、いざ就職活動とかになると自己分析だの10年後何になりたいだの言われて、その場ででっちあげた何かを口にしては「あーなにこれー」とか思って不安感じまくりんぐだったこともあって、いちいち「お前は俺ですか」的なものを感じつつ、読んでて辛かったなあ。「同じものを見つけ出してしまう」という箇所には笑うに笑えなかったよ。

「働く」というところで言うと、自己啓発系(とか独自の社風のある)企業に入って低賃金で長時間搾取されながら擬似的に自分らしさを求めるよりも、純粋に高い収入を求めるか、副業で面白いことをやるほうがいいと思ったりしたけど、まあ、どっちでもいいや。

あと、自分探しとかいってインドなんかの暖かいところに行くのは、夜に野宿しても死なないからだと思うので、自分探しを始めようと思ったら敢えて寒いところに行くといいよ。そんで精一杯生きる。熊の肉とか食ったりして。それで全てが解決すると思ったよ。空前のロシアブームの予感。

最後に、mhattaさんが自己啓発系を嫌悪していたのは、"ジャッキー・ロビンソン"になれなかった人たちが可愛そう、というところなんだろうな。

「世代」はTV

世代を形成するのは地理的に横断的なものである必要があり、その典型的なものはTVなのであり、中高生のときに家庭にTVがなかったり、部活で忙しくてTVを見てなかったり、海外にいたり、地方に住んでいてチャンネルが少なかったりしたら、いわゆる「世代」に括られることが少ないんだろーなーと思ったりした。

「なんか変」っていう人は、上記のどれかだと思う。

ちなみに山口県ではフジテレビが映らなかったので、 「ねるとん」とか「愛という名のもとに」とか 見てないんだよねええええええええええええええ。

[] 勝手に絶望する若者たち (幻冬舎新書)(荒井 千暁)

近くにあったのでコレも読んだ。

現代での「自分探し」は情報がありすぎて「分かったつもり」になってしまうところに問題がある。本当は実際にやってみないと何も分からないからないのに、やる前から絶望している。なるほどねー。これはそうかもね。

なので、他者との相対性が重要[ここまではいい] ので、 社内でのコミュニケーションを活発にせよ[えーーーーーーー!]。

読みにくいし内容も微妙だけど、『自分探し〜』と対になる感じ。