2003-10-06 (月) [長年日記]
■ [本] 囚人狂時代/見沢 知廉
刑務所内での振る舞い方なんて、誰が教えてくれようものか。そもそも教えてもらう必要なんてあるのか?と思うかもしれないが、ぼくは「ある」と思う。
髪は剃られ、持ち物もなく、自由も制限された中で、己を磨き、コミュニケーション不能な人ともコミュニケートし、官の理不尽なことにも耐えなければならない。しかも「いきなり」だ。心の準備なんか無いんだ。知っていて損であるはずが無い。
特筆すべきは、著者は35歳で再び娑婆の世界へ戻らねばならなかったという点だろう。無期懲役ならば途中で何もかも放ってしまうことも出来るだろうが、著者は12年もの間ずっと、己を維持し続けなければならなかったのだ。
「悪いことしなきゃいいんじゃん?」
そう言うかもしれない。だけど悪いことをしたいと思ってする人間ばかりでないことを、ここに載っているリアルなエピソードを読めばすぐに分かる。凶悪犯も政治犯も企業犯(何て言えばいいんだろう?)も若者も老人もカッパもアンコも皆、一緒にぶちこまれる。この中で自分の立ち位置をどこに置き、自分のキャラをどう設定するかは、とても重要な事項だ。刑務所内に限らず。
エピソード中では皆、ニックネームで記されている。<銀行><モン(紋々)ちゃん><シャブ中><青学><タヌキ><足刺青>などなど。いずれもキャラが立っている。あんたはキャラが立っているかい?と問われているようでもあった。
■ 補足できない
最近、たださんの日記を読んでないなーと思って、見に行ってみたら更新されていた。また、はてなアンテナかッ!というわけで、設定を見たら、案の定、更新チェック範囲が変更されていた。ったく。直しました(単にたださんが書いてなかったのかもしれないけど)。
自分でアンテナ設置したほうがいいのかな。
[ツッコミを入れる]
