2002-09-14 (土) [長年日記]
■ 『海辺のカフカ』村上春樹
はぁ。なんだろうか。 アマゾンではもう「5つ星」がついてるけれど、 そんなにいいもんじゃあないあぞ。これ。
いや、春樹さん的には何もはずしていないと思う。 でも、なんだろな。・・・で、何?みたいなところがある。 あまりに時代にコミットしすぎているんじゃないかと思う。
たしかにこれまでにも「高度資本主義」などのテーマを用いたことがあった。時代に対して「ん?これ何かおかしいぞ」って言うのは、彼のお得意とするところだ。 だけど、だけどなー、露骨に「メタファ」を取り込みすぎ。 「メタファ」っていう言葉自体も取り込みすぎ。やりすぎ。これは。
ふたつの物語は、ナカタさんのほうが圧倒的に好き。 少年のほうは、なんだかウザい。
以下、気になったところ(なんて少ないんだ・・・)。
上巻:
- アイヒマン
下巻:
- そういう人生ってすごく疲れそうだと思わない。自分のとまっている枝の揺れにあわせていちいち首をゆすって生きているような人生って」
- ロシアの作家アントン・チェーホフがうまいことを言っている。『もし物語の中に拳銃が出てきたら、それは発射されなくてはならない』ってな。
- 「人生なんてどう転んでもクソみたいなものなんだ」
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